旗竿地とは竿付き旗のような形状をした土地のことで、細い通路の先に家が建っている敷地があるのが特徴です。
旗竿地の形や環境によっては、「なかなか買い主候補が現れない」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこで今回は、旗竿地が売却しづらい理由やスムーズに売却する方法について紹介します。
旗竿地の不動産が売却しづらい理由!売りやすい旗竿地の特徴も紹介
買い主候補がなかなか見つからない旗竿地には、おもに以下のような原因が考えられます。
●公道から敷地への通路が狭すぎて使いづらい
●周りを囲まれている圧迫感がある
旗竿地は、公道から家の敷地に行くまでに細い通路(竿の部分)を通らなければなりません。
人が歩いて通る分には不便を感じにくくても、車を駐車しづらい、車を駐車すると人が通れないなどのデメリットを感じる可能性があります。
さらに、引越し業者の運搬がスムーズにいかない、建築業者の作業車が入れずマイホーム完成まで時間がかかってしまうなどの弊害が生じることも考えられます。
また、他の土地に囲まれている旗竿地も多く、自分の家よりも高い建物からの人目が気になったり、風通しや日当たりが遮られたりするリスクも買い主候補にとって不安要素のひとつでしょう。
しかし、すべての旗竿地が売りづらいわけではありません。
たとえば以下のような特徴を持つ不動産は、買い主候補が現れやすいでしょう。
●通路の幅が広く、駐車スペースに利用しても余裕がある
●周辺に風や日光を遮る障害物がない
●立地条件が良い(交通や買い物、通学の便が良い)
旗竿地の不動産をスムーズに売却する方法
売れにくい旗竿地の場合、まずは近場で購入希望者がいないか探すことからスタートするのがおすすめです。
自宅の土地をもっと広げたいと考えている隣人がいれば、相手にとってもメリットのある売買契約として受け入れてもらいやすいでしょう。
通路の狭さがマイナスポイントになっている場合は、通路に面している土地を新たに購入して幅を広げる工事をおこなう方法もあります。
また、不動産の悪い面ばかりに目を向けるのではなく、良い面をアピールすることも大切です。
なぜなら、旗竿地を「家の前を他人が歩くことがなくて静かで暮らしやすそう」「価格が安くて高いローンを組めない自分にも手が届きそう」とポジティブに捉える人もいるからです。
仲介業者に営業を依頼する場合は、旗竿地の特徴を正確に伝えつつも良い面をアピールしてくれる人に担当してもらいましょう。