不動産売却を少しでも有利にしたいと考えるのであれば、近年注目度が高まっている売却手法「ホームステージング」を利用してみるのがおすすめです。
今回はホームステージングとは何か、その方法を説明したうえでメリットについてもあげていきます。
不動産売却を有利にするためのホームステージングの方法とは?
ホームステージングとは「売却予定の家(ホーム)を、プロの手でまるでモデルルームのようにおしゃれに演出(ステージング)する手法」のことです。
「空き家状態の家をどうやってモデルルームのように演出するのか、そのための家具や調度品を別途買わなければいけないのでは」と疑問に思われるでしょうが、基本的に家具類は数か月の長期レンタルで調達します。
なお、ホームステージングはあくまで空き家状態の家向けの演出です。
居住中の家でもホームステージングをすることも一応は可能ですが、「内覧のたびに自分たちが使っている家具とホームステージング用の家具を入れ替える」という手間がかかりますのでおすすめはできません。
不動産売却のためにホームステージングを利用することのメリットとは?
不動産売却のための手法としてホームステージングを利用するとなると、家具や調度品のレンタル料など、数十万円クラスの費用が必要となるのが一般的です。
そこまでの費用をかけてでもホームステージングをするメリットとしては、以下のようなものがあげられます。
●殺風景な空き家や、生活感たっぷりの居住中の家とはまるで雰囲気が違うモデルルームのような演出ができるので、内覧者にとっては見た目のイメージがとてもよくなる
●ホームステージングされた家には興味を持ってもらいやすいため、内覧者の数も増える
●見た目のイメージがよく内覧者に好印象を持ってもらいやすいからこそ、売却価格についても好条件にできる可能性が高い
●売却期間自体も普通に売却するよりも、ぐっと短縮できる可能性が高い
こうしてみると、ホームステージングには数多くのメリットがありますが、一つ大きな注意点もあります。
それは、ホームステージングは「絶対に高価格&短期間で売れる」と保証された制度ではなく、あくまで「高価格&短期間売却の実現の可能性を高めてくれるもの」にすぎない、ということです。
とはいえ、アメリカの不動産売却市場ではホームステージングがかなり一般的な手法として浸透している事実を考えると、メリットを得られる可能性は高く、「多少の出費リスクは覚悟してでも、いい条件での売却を目指したい」と考えるのであればぜひ前向きに検討してみましょう。