親などが亡くなると不動産を相続することがありますが、手続きが複雑でなにから始めたら良いのかわからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
相続の申請には期限があるので、スムーズに手続きをおこなうことが大切です。
そこで今回は不動産の相続にお悩みの方に向けて、手続きの流れや必要な費用についてご紹介いたします!
不動産相続の手続きはどんな流れで進めれば良いの?
まずは不動産などの遺産を受け継ぐための手続きの流れを理解しましょう。
遺産の確認・書類の提出
亡くなった人の死亡届を7日以内に提出し、遺言書があるかを確認しましょう。
遺産の内容を確認し、負債が多く放棄する場合は、3カ月以内に申請をおこないます。
相続人を決めるためには亡くなった人の生涯すべての戸籍謄本をはじめ、印鑑証明書・遺産分割協議書・不動産の登記事項証明書などさまざまな書類が必要になります。
書類が欠けると申請が止まってしまうので、時間のかかる書類から集めていくのがスムーズにおこなうポイントです。
遺産分割協議
遺言があれば遺言書の通りに遺産を分割しますが、ない場合には遺産分割協議をおこないます。
話し合いがまとまらない場合は法律事務所などに相談する方法もあるので、ご検討ください。
書類の提出
集めた書類を法務局に提出し、登記の申請をおこないます。
亡くなった人が本籍を変更していたなど、書類の取得に手間がかかる場合は司法書士などに依頼するとスムーズに申請をおこなえるので、ご検討ください。
最後に遺産を受け継いだことに対する相続税の申告・納付をおこなえば完了です。
不動産相続の手続きにかかる費用と税金について
不動産を受け継ぐための手続きには、以下の費用が必要になります。
●登録免許税
●戸籍謄本書類の取得費
●郵送費用
そのほかにも司法書士などに手続きの代行をお願いした場合には、依頼料も発生します。
これらの諸費用は、3,000万円の不動産を受け継いだ場合で20万から25万円程度が目安とされています。
また相続税も納める必要がありますが、こちらは基礎控除額があり、以下の計算式で算出できます。
3,000万円+(600万円×法定相続人の人数)
この計算によって求めた金額よりも遺産が多い場合は税金を納める必要があるので、申告書を作成して納付しましょう。